楊月(読み)ようげつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「楊月」の意味・わかりやすい解説

楊月
ようげつ

室町時代画僧経歴などは不明。『本朝画史』によれば薩摩の人で周文雪舟に学ぶ。和玉と号し,笠置寺に住したという。文明 17 (1485) 年に希世霊彦の賛した『山水図』があり,この頃に活躍したことが知られる。主要作品『四季山水図屏風』『猪頭・蜆子和尚図』『布袋図』『椿に小禽図』など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「楊月」の解説

楊月 ようげつ

?-? 室町-戦国時代の画僧。
山城(京都府)笠置(かさぎ)寺にすみ,笠置の楊月とよばれた。雪舟の門人ともつたえられる。作品には文明17年(1485)希世霊彦(きせい-れいげん)賛の「山水図」のほか,「四季山水図屏風(びょうぶ)」(東京国立博物館)がある。薩摩(さつま)(鹿児島県)出身。号は和玉。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android