一昨日(読み)オトツイ

デジタル大辞泉 「一昨日」の意味・読み・例文・類語

おと‐つ‐い〔をと‐ひ〕【一日】

《「おとつ日」の意》「おととい」に同じ。

おと‐と‐い〔をと‐ひ〕【一日】

《「おとつひ(遠つ日)」の音変化》昨日の前の日。いっさくじつ。おとつい。
[類語]一昨日

いっさく‐じつ【一昨日】

昨日の前日。おととい。
[類語]おととい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一昨日」の意味・読み・例文・類語

おと‐と‐いをととひ【一昨日】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おとつい(一昨日)」の変化した語 ) きのうの前の日。いっさくじつ。
    1. [初出の実例]「をととひなんかへりまうでこしかど」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋四・八七二・詞書)

一昨日の語誌

( 1 )万葉集」に用例の見えるオトツイにかわる語形として、平安朝以降用いられるようになった。近世に入ると、再び文献の上に復活するオトツイと併存する形となる。
( 2 )一七世紀頃までは上方でもオトトイの方が規範的な語形と認識されていたが、一九世紀ころには逆転した。その後、上方ではオトツイ、江戸を含む東日本ではオトトイが広く用いられたため、明治以降オトトイが標準語として定着した。


おと‐つ‐いをとつひ【一昨日】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おと」は「おと(遠)」、「つ」は「の」を表わす格助詞、「い」は「ひ(日)」の意の「をとつひ」の変化したもの ) =おととい(一昨日)
    1. [初出の実例]「山の峡(かひ)そことも見えず乎登都日(ヲトツひ)も昨日も今日も雪の降れれば」(出典:万葉集(8C後)一七・三九二四)

いっさく‐じつ【一昨日】

  1. 〘 名詞 〙 昨日の前日。二日前。おととい。〔名語記(1275)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

期日前投票

期日前投票制度は、2003年6月11日公布、同年12月1日施行の改正公職選挙法によって創設された。投票は原則として投票日に行われるものであるが、この制度によって、選挙の公示日(告示日)の翌日から投票日...

期日前投票の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android