20世紀日本人名事典 「上代タノ」の解説
上代 タノ
ジョウダイ タノ
大正・昭和期の平和運動家 元・日本女子大学学長。
- 生年
- 明治19(1886)年7月3日
- 没年
- 昭和57(1982)年4月8日
- 出生地
- 島根県大原郡大東町
- 学歴〔年〕
- 日本女子大学英文学科〔明治43年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 名誉法学博士〔昭和37年〕,勲三等宝冠章〔昭和39年〕,東京都名誉都民〔昭和57年〕
- 経歴
- 在学中にキリスト教に入信。大正2年米国ウェルス女子大学に留学、6年帰国し日本女子大学教授に就任、昭和31〜39年同学長を務めた。傍ら、大正10年新渡戸稲造が奨励した日本婦人平和協会の設立に参加。のち同協会会長をつとめ、海外の婦人平和活動を国内に紹介。昭和30年湯川秀樹らと世界平和アピール七人委員会を設立、創設委員となり、幅広い平和運動を行う。他に日本ユネスコ国内委員会委員、日本国際文化会館理事などを歴任。また大学図書館を戦後初めて開架式にしたことでも知られる。著書に評伝「リー・ハント」、「上代たの文集」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報