五楽(読み)ごがく

精選版 日本国語大辞典 「五楽」の意味・読み・例文・類語

ご‐がく【五楽】

〘名〙 古代中国の五種音楽四季を追って、春は琴・瑟(しつ)、夏は笙(しょう)・竽(う)晩夏は鼓、秋は鐘、冬は磬(けい)とする。一説に、鼓・鐘・鐸(たく)・磬・(とう)。〔漢書‐郊祀志〕

ご‐らく【五楽】

〘名〙 仏語五欲快楽
御伽草子・金剛女の草子(室町時代物語大成所収)(室町末)「こんがう女も天女となりて、又五らくのたのしみきわまりなく、のちにはきちじゃう天女となるべしと、しめし給ひけり」 〔光讚経‐一〕

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デジタル大辞泉 「五楽」の意味・読み・例文・類語

ご‐がく【五楽】

中国古代の5種類の音楽。春はきんしつ、夏はしょう、晩夏は鼓、秋は鐘、冬はけいを用いるものをいう。

ご‐らく【五楽】

仏語。出家楽・遠離楽・寂静楽・菩提ぼだい楽・涅槃ねはん楽の五つの楽。五種楽。

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