人間形成(読み)にんげんけいせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「人間形成」の意味・わかりやすい解説

人間形成
にんげんけいせい

動物は生れるとまもなく成体と同じ生活行動を始め,環境に適応するようになる。これに対して人間は,成人になるために長い間の学習期間を必要とする。その長期過程を人間形成過程という。人間形成は多くの学問からのアプローチが可能な学際的な現象である。遺伝学大脳生理学は遺伝情報の行動決定力における人間と他の生物の差を取扱い,人間形成に占める後天的学習の比重を明らかにする。また発達心理学は人格形成の機構と過程を,発達社会学は人間形成の社会的被拘束性の機構を,文化人類学は人間形成における文化差を,それぞれ取扱う。このように人間形成という現象は哲学的思弁から離れてさまざまな角度から科学的に解明されてきている。

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