優人(読み)ユウジン

デジタル大辞泉 「優人」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐じん〔イウ‐〕【優人】

俳優役者
紅粉を粧い、人を誑かす―」〈増山守正・西京繁昌記〉
みやびた人。やさびと。
「凡そ好色―のなからひ、あの妻をかさぬる衣々の別れを慕ふ朝に」〈宴曲抄・下〉

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精選版 日本国語大辞典 「優人」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐じんイウ‥【優人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 悠長な人。気の長い人。〔浮世人情穴さぐり見立相撲(1830‐44)〕
  3. みやびた人。
    1. [初出の実例]「凡好色優人のなからひ、あの妻をかさぬる衣々の別れを慕ふあしたに」(出典:宴曲・宴曲抄(1296頃)下)
  4. 俳優。役者。
    1. [初出の実例]「召優人楽」(出典日本外史(1827)一九)
    2. [その他の文献]〔琅琊代酔篇‐巻二八・優人〕

やさ‐びと【優人】

  1. 〘 名詞 〙 やさしい人。しとやかな人。上品な人。みやびた人。風流な人。やさもの。
    1. [初出の実例]「山寺に桜惜しみしやさ人の、歌もよよふるはつしぐれ」(出典:浄瑠璃・文武五人男(1694)道行)

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普及版 字通 「優人」の読み・字形・画数・意味

【優人】ゆうじん

俳優。

字通「優」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の優人の言及

【俳優】より

…中国では先秦時代,すでに俳優という言葉が存在し,君主の側にはべり,君主を楽しませる者を指した。単に優,あるいは優人,また倡優,俳倡とも呼ばれる。彼らは小人であったり巨人であったり,何らかの肉体的特色をもっており,歌,音楽,雑技(伎)などを身につけていた。…

※「優人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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