円規（読み）エンキ

デジタル大辞泉

えん‐き〔ヱン‐〕【円規】

１ ⇒コンパス1
２ 天球儀。
３ まるい形。まるいもの。
「（神鏡ハ）―損ずることなくして」〈神皇正統記・村上〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

えん‐きヱン‥【円規】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 月。
   1. [初出の実例]「圜規満耀寰区飛。陰魄生来二八時」(出典：経国集（827）一四・秋月夜一首〈滋野貞主〉)
   2. [その他の文献]〔裴度‐黄目樽賦〕
3. ② まるいもの。円形。
   1. [初出の実例]「瓦上在_二鏡一面_一〈其鏡径八許寸。〈略〉円規并蔕等甚以分明露出〉」(出典：小右記‐寛弘二年（1005）一一月一七日)
4. ③ 古く、天体の運行を測量するために、おもな星、赤道、黄道などの配置を示した球状の器具。天球儀。渾天儀(こんてんぎ)。
   1. [初出の実例]「測器、円規は度分を刻して、以て天を量るの尺と為す」(出典：窮理通（1836）一)
5. ④ 円や円弧を描き、また、直線を等分に分割する時に使う道具。コンパス。両脚器。ぶんまわし。

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【円規】えんき

ぶんまわし。

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出典　平凡社「普及版 字通」