最新 地学事典 「分域」の解説
ぶんいき
分域
sector ,domain
見かけ上の単結晶が,均一でなくある領域ごとに異なる構造・組成を示すことがあり,このような領域のこと。結晶は結晶面にいろいろな原子が吸着して成長するが,結晶面の違いによって吸着する原子の種類に変化が起これば,化学分域が生じる。例えばチタン輝石ではチタンの量の吸着は結晶面によって異なり,したがって分域ごとにチタンの量が異なる。一方,沸石では,結晶面に対応する分域ごとにAl/Siの秩序度が異なり,構造分域が生じる。また高温型構造から低温型構造に相転移すると,いろいろな分域に分かれる。例えば,高温型石英は573℃以下では低温型構造に変化する。そのときドフィーネ双晶が生じて,結晶はいくつかの分域に分かれる。
執筆者:秋月 瑞彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

