分域(読み)ぶんいき(その他表記)domain

翻訳|domain

最新 地学事典 「分域」の解説

ぶんいき
分域

sector ,domain

見かけ上の単結晶が,均一でなくある領域ごとに異なる構造・組成を示すことがあり,このような領域のこと。結晶結晶面にいろいろな原子吸着して成長するが,結晶面の違いによって吸着する原子の種類に変化が起これば,化学分域が生じる。例えばチタン輝石ではチタンの量の吸着は結晶面によって異なり,したがって分域ごとにチタンの量が異なる。一方,沸石では,結晶面に対応する分域ごとにAl/Siの秩序度が異なり,構造分域が生じる。また高温型構造から低温型構造に相転移すると,いろいろな分域に分かれる。例えば,高温型石英は573℃以下では低温型構造に変化する。そのときドフィーネ双晶が生じて,結晶はいくつかの分域に分かれる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「分域」の意味・わかりやすい解説

分域
ぶんいき
domain

結晶内の小さい領域において,電気双極子モーメントあるいは磁気双極子モーメントの向きが一方向にそろっているとき,この範囲を分域という。強誘電体や強磁性体にみられ,磁性体の場合には磁区という。

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世界大百科事典(旧版)内の分域の言及

【誘電体】より

…(2)強誘電体 電場を加えない状態でも一定の値の分極,すなわち自発分極をもち,その自発分極が電場によって方向を反転しうるものを強誘電体という。強誘電体の内部は自発分極が一定の方向を向いている正,負の小領域に分かれており(この領域を分域またはドメインという),正,負の分域は,互いに結晶学的双晶の関係にある。強誘電体に電場を加えると分域壁が移動し,電場と逆方向の分域が減ったり,新たに電場と同方向の分域が発生する。…

※「分域」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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