地温(読み)チオン

精選版 日本国語大辞典 「地温」の意味・読み・例文・類語

ち‐おん‥ヲン【地温】

  1. 〘 名詞 〙ちちゅうおんど(地中温度)
    1. [初出の実例]「大地顛変の原因は、蓋し地温の漸く減少せると地皮の之が為めに凝結すると・地下の流動塊の劇動とに由る」(出典:牙氏初学須知(1875)〈田中耕造訳〉二)

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最新 地学事典 「地温」の解説

ちおん
地温

soil temperature

地表面の温度(地面温度)と地中数mの深さまでの温度(地中温度)の総称。地温は地表面と外気との間における熱の授受と土壌内部の物理的条件により決定されるが,地温上昇にあずかる熱量は理論上,次式の熱収支の結果である。地中に入った熱量={(直達日射量+散乱日射量+大気放射量)-(地面反射+地面からの長波放射)}-(乱流交換熱量+蒸発熱量)。地温の日変化の及ぶ深さ(不易層)は地面下50~60cmまで,年変化は7~20mまでで,深さの違いは地表面の状態(植生・色など)や土壌水分および土質によって異なる。地温の振幅(日較差・年較差)は深さとともに指数関数的に小さくなり,最高温の起時の遅れは直線的である。岩盤温度という言葉は,対象が地熱地帯坑井坑道トンネル)の場合に用いられ,深部からの熱伝導地熱流体の上昇によって高温を示すことが多い。深さに対する定義は曖昧である。

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