地表面下の土壌や岩石などの温度。地温ともいう。地表面の温度は1日および1年を周期として上下するが、これに伴って地中温度も周期的に変化する。しかし、深くなるにつれて温度変化の幅は小さくなり、最高温度や最低温度の現れる時間は遅れてくる。結局、1日を周期とする変化は深さ50センチメートルくらいでほとんど認められなくなり、1年を周期とする変化は深さ数メートルから十数メートルでなくなる。この深さの層を恒温層とよぶ。恒温層の深さは一般に低緯度で浅く、高緯度で深い。日本ではほぼ10~14メートルの範囲にある。恒温層以深では、地中温度は1年を通じて変わらないが、深さとともにしだいに上昇する。これを地温勾配(こうばい)といい、普通の土地では平均して100メートルにつき2ないし3℃程度の上昇を示すが、地熱(ちねつ)地域では地下に特殊な熱源があるため、それより数倍以上大きい。地温勾配に対応して地下から地表へ向かう熱の流れがある。
[湯原浩三]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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