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地中温度 ちちゅうおんどsoil temperature

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

地中温度
ちちゅうおんど
soil temperature

地表面の温度と,地中数mまでの深さの温度の総称。単に地温ともいう。日中は日射,その他によって地面が暖められ熱は地中に伝わるが,夜間には地面は赤外放射によって冷却し,熱は地中から地面に向かって伝わる。同様のことが地温の年変化にもあてはまり,夏季には地中温度は上昇し,冬季には下降する。地中温度の日変化,年変化の及ぶ深さは土壌条件によって異なるが,日変化で 40~50cm,年変化で 7~10mくらいである。長期間の観測資料が蓄積され,土地ごとの地中温度の状態が過去の資料からわかるようになったことから,気象庁は 1970年に観測を中止した。

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百科事典マイペディアの解説

地中温度【ちちゅうおんど】

地温とも。地中の温度のこと。30cmくらいまでの深さは曲管地中温度計で測る。地表面は日中は温度が上がり,夜は下がるほか,季節に応じた年変化があるが,これらのうち日変化は約1mくらいの深さまで,年変化は7mくらいの深さまで認められる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

地中温度
ちちゅうおんど

地表面下の土壌や岩石などの温度。地温ともいう。地表面の温度は1日および1年を周期として上下するが、これに伴って地中温度も周期的に変化する。しかし、深くなるにつれて温度変化の幅は小さくなり、最高温度や最低温度の現れる時間は遅れてくる。結局、1日を周期とする変化は深さ50センチメートルくらいでほとんど認められなくなり、1年を周期とする変化は深さ数メートルから十数メートルでなくなる。この深さの層を恒温層とよぶ。恒温層の深さは一般に低緯度で浅く、高緯度で深い。日本ではほぼ10~14メートルの範囲にある。恒温層以深では、地中温度は1年を通じて変わらないが、深さとともにしだいに上昇する。これを地温勾配(こうばい)といい、普通の土地では平均して100メートルにつき2ないし3℃程度の上昇を示すが、地熱(ちねつ)地域では地下に特殊な熱源があるため、それより数倍以上大きい。地温勾配に対応して地下から地表へ向かう熱の流れがある。[湯原浩三]

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