境ノ明神峠(読み)さかいのみょうじんとうげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「境ノ明神峠」の意味・わかりやすい解説

境ノ明神峠
さかいのみょうじんとうげ

茨城県久慈(くじ)郡大子町(だいごまち)と栃木県那須(なす)郡那珂川町(なかがわまち)の県境にある峠。主要地方道大子・馬頭線が八溝(やみぞ)山地を横切るところに位置する。標高約200メートルにすぎないが、かつては下野(しもつけ)国(栃木県)と常陸(ひたち)国(茨城県)を境する峠として重視されたようで、境明神(さかいみょうじん)を祀(まつ)っている。福島と栃木の県境の明神峠にも明神を祀る。

[平山光衛]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「境ノ明神峠」の意味・わかりやすい解説

境ノ明神峠
さかいノみょうじんとうげ

茨城,栃木の県境にある峠。標高 213m。八溝山地内の八溝山塊と鷲子 (とりのこ) 山塊との鞍部をなし,八溝山地を横切る最北の峠。東部は久慈川支流の押川浸食谷西部は那珂川の支流武蔵川の浸食谷で,ほぼ分水嶺にあたり,古来,保内郷地方と栃木県馬頭地方の交流の要地。峠の東部にある大子 (だいご) 町の商圏は境ノ明神峠を越えて栃木県馬頭,黒羽地方に及ぶ。

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