天の(読み)あまの

精選版 日本国語大辞典 「天の」の意味・読み・例文・類語

あま‐の【天の】

連語〙 (「あめの」とよまれる場合もある)
天上の。天の。空の。「天の白雲」「天の原」など。
高天原の。天つ神の。「天の岩屋」「天の高市(たけち)」「天の斑駒(ふちこま)」「天の安河(やすのかわ)」など。
③ (広く敬い、ほめたたえる意を表わして) 神聖な。尊い。おそれ多い。清浄な。「天の足夜(たりよ)」「天の鳥船」「天の瓊矛(ぬほこ)」「天の日嗣(ひつ)ぎ」など。
④ (近世用法で、意味を強める) 全くの。「天の幸(さいわ)い」「天の余所(よそ)」など。

あめ‐の【天の】

〘連語〙 (「あまの」とよまれる場合もある)
① 天上の。天の。空の。「天の海」「天の露霜」「天の火」など。
② 高天原(たかまのはら)の。天つ神の。「天の御孫」「天の宮」など。
③ (広く敬い、ほめたたえる意を表わして) 神聖な。尊い。おそれ多い。清浄な。「天の益人(ますひと)」「天の御門(みかど)」など。

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デジタル大辞泉 「天の」の意味・読み・例文・類語

あま‐の【天の】

[連語]
てんの。
高天原たかまがはらの。
神聖な。
[補説]「あめの」よりも古く、熟合度が高いが、語によっては「あめの」と読まれるものもある。→あめ

あめ‐の【天の】

[連語]
てんの。
高天原たかまがはらの。
神聖な。→あま

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