客観的知識(読み)きゃっかんてきちしき(その他表記)objective knowledge

図書館情報学用語辞典 第5版 「客観的知識」の解説

客観的知識

哲学者のポパー(Sir Karl Raimund Popper 1902-1994)が1967年頃から提唱した認識論上の用語.個人の認識(彼は主観的知識と呼ぶ)に対する語で,表現・記録され,公共のものとして共有されている(またはされうる)形で体外に蓄積された知識.客観的な方法・態度による探求で得た知識ではなく,客体化された知識の意.ポパーは,物理的な世界を世界1,心理的・社会的世界を世界2,客観的知識の世界を世界3と呼んで区別した.背景には,記憶と記録とは同種の現象であり,知識は記録されることによって人間の認知作用から離れて存在しうるとみなす信念がある.この点を批判する者は多い.しかし,情報メディアの機能を重視する視点につながり,図書館情報学において注目された.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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