常磐色(読み)ときわいろ

精選版 日本国語大辞典 「常磐色」の意味・読み・例文・類語

ときわ‐いろ ときは‥【常磐色】

〘名〙 永久に変わらない色。常緑
※新撰六帖(1244頃)六「ときは色のちしほのみどり神代よりそめてふるえの住吉の松〈藤原信実〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

色名がわかる辞典 「常磐色」の解説

ときわいろ【常磐色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「こい」としている。一般に、年間を通して緑をたたえるスギ科常緑針葉高木、マツ科常緑針葉高木などの葉の色をさす。濃く落ち着いた緑色常磐は「とこいは」の意味で、永久に変わらないこと。松の葉のような長寿にちなんだ千歳緑ちとせみどり、あるいは松葉まつばと同じような意味だが、JISの色彩規格では松葉色より濃く、千歳緑より明るい平安時代からある染色の色。和服、和装小物などでは現代でもよく用いられる。

出典 講談社色名がわかる辞典について 情報

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