デジタル大辞泉
「明るい」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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あかる・い【明】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]あかる・し 〘 形容詞ク活用 〙 - ① 光が強い。また、光線が十分にさして、物がよく見える状態である。⇔暗い。
- [初出の実例]「木ばさみにあかるうなりし松の枝〈長虹〉」(出典:俳諧・曠野(1689)員外)
- ② 澄んで、はなやかな色をしている。明度、彩度が高い。⇔暗い。
- [初出の実例]「明(アカ)るい色の背広を着てゐる」(出典:流行(1911)〈森鴎外〉)
- ③ ものごとが、はればれとしているさま。多く「明るい…」の形で連体修飾語となる。⇔暗い。
- (イ) (性格、表情、雰囲気、表現内容などが)朗らかで楽しそうである。陽気である。
- [初出の実例]「明(アカ)るい家の中に陰気な空気を漲(みな)ぎらした」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉兄)
- (ロ) (集団、組織などが)争い、不正などがなく、明朗、公明である。「明るい政治」「明るい選挙」
- [初出の実例]「勤務の上にも大分(だいぶ)明(アカ)るからぬ仕末の出来て居たさうなに」(出典:おぼろ夜(1899)〈斎藤緑雨〉)
- (ハ) 将来のことについて、希望が持てるさまである。
- [初出の実例]「自分一個人のみならず労働者の明るい未来が見え出して来た」(出典:ガトフ・フセグダア(1928)〈岩藤雪夫〉二)
- ④ 疑わしい点がない。身のあかしがたった。また、やましいところやさしさわりになるものがない。
- [初出の実例]「ミノウエ akaruku(アカルク) スル」(出典:和英語林集成(初版)(1867))
- ⑤ ( 多く「…に明るい」の形で ) その方面に通じていて、よく知っている。精通している。⇔暗い。
- [初出の実例]「しらきちょうめんの、取(とっ)てあるの明(アカル)いお客様だ」(出典:洒落本・南客先生文集(1779‐80))
- 「此男は書画骨董の道に明(アカ)るいとかいふので」(出典:門(1910)〈夏目漱石〉四)
明るいの派生語
あかる‐さ- 〘 名詞 〙
明るいの派生語
あかる‐み- 〘 名詞 〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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