デジタル大辞泉
「幻の女」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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幻の女
まぼろしのおんな
Phantom Lady
アメリカの推理作家ウィリアム・アイリッシュの長編。1942年に発表した代表作の一つで、サスペンス・スリラーを得意とする作者の特徴がよく出ている。無実の罪で死刑台にあがる寸前の男を救うべく、その恋人と友人が必死に捜査活動を始める。死刑囚のアリバイを証明するたった1人の証人は、バーで会いショーをいっしょに見た奇妙なオレンジ色の帽子の女としかわかっておらず、顔つきも名前もわからない。証人たちは彼女の存在を否定、しかも次々に変死を遂げる。死刑執行時間はいよいよ迫ってくる。やがて驚くべき結末が……。時間の流れとともに、急速にサスペンスが高まっていく作者固有の手法が巧みである。
[梶 龍雄]
『稲葉明雄訳『幻の女』(ハヤカワ文庫)』
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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幻の女
①米国の作家ウィリアム・アイリッシュ(コーネル・ウールリッチの筆名)の傑作サスペンス(1942)。原題《Phantom Lady》。「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった」の書き出しは有名。
②1944年製作のアメリカ映画。原題《Phantom Lady》。①を原作とする。監督:ロバート・シオドマク、出演:エラ・レインズ、フランチョット・トーン、アラン・カーティス、トーマス・ゴメスほか。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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