デジタル大辞泉
「田舎者」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
いなか‐ものゐなか‥【田舎者】
- 〘 名詞 〙
- ① 田舎の人。田舎育ちの人。田舎から出てきた人。いなかびと。いなかうど。田夫。いなかもん。
- [初出の実例]「此の解状は田舎ものの草にあらず」(出典:十訓抄(1252)一〇)
- ② 粗野で教養のない人をあざけっていう語。田夫野人。または、自分自身をへりくだっていう語。いなかもん。
- [初出の実例]「田舎者(イナカモノ)でござい、冷物でござい〈略〉或はお静かに、お寛(ゆる)りなどいふたぐひ、則礼なり」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
世界大百科事典(旧版)内の田舎者の言及
【江戸っ子】より
…そのため江戸には,田舎生れが大勢生活するようになった。しかもこれら〈田舎者〉が,江戸者ぶりをひけらかすことに対して,江戸生れどうしの強烈な〈みうち〉意識が芽生え,やがてこの面からも江戸っ子意識の成立が促されたといえよう。1787年の洒落本《[通言総籬](つうげんそうまがき)》に,〈金の魚虎(しやちほこ)をにらんで,水道の水を産湯に浴て,御膝元に生れ出ては,拝搗(おがみづき)の米を喰て,乳母日傘にて長(ひととなり)(中略),本町の角屋敷をなげて大門を打は,人の心の花にぞありける。…
※「田舎者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
Sponserd by 