デジタル大辞泉
「真赤」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
まっかい【真赤】
〘形動〙
※虎明本狂言・打たる舞(室町末‐近世初)「おび九郎がべにぞめ、まっかいにひっかいにでたって」
※浄瑠璃・雪女五枚羽子板(1708)もんさく
系図「
兵庫の頭坂田の
公平には顔、まっかいな他人にて」
[語誌](1)先行して用いられていた「まっか」に
形容詞語尾の「い」が接したものと考えられるが、形容詞ではなく、
形容動詞の
語幹となっている。
(2)形容動詞「まっか」がありながら「まっかい」が用いられた背景には、同じ頃に他の基本的な
色彩語である「白」「黒」「青」が
接頭語「まっ」を冠して形容動詞活用する場合に、それぞれ「まっしろ」「まっくろ」「まっさお」と語幹が四音節になることへの
類推がはたらいたと考えられる。
まっか【真赤】
〘名〙 (形動)
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)賈誼第一八「い
もじの
たたらで銅を湯になして、まっ赤になりて」
② 充血して
皮膚や目などが
赤みを帯びるさま。怒りや
羞恥のために顔が赤くなるさま。まっかい。
※
史記抄(1477)一一「勃然は腹を立たなりそ。面をまっかにないたぞ」
③ (「まっかな」の形で)
真偽について、ごまかしがきかないほどはっきりとしているさま。かくしようのないさま。いつわりようのないさま。まっかい。
※
随筆・
独寝(1724頃)下「
地女は真実も真実、真赤な真実なるべき」
ま‐あか【真赤】
〘名〙 (形動) 純粋な
赤色。
真紅。また、きわめて赤いさま。まっか。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報