真赤(読み)マアカ

デジタル大辞泉 「真赤」の意味・読み・例文・類語

ま‐あか【真赤】

純粋な赤。まっか。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「真赤」の意味・読み・例文・類語

まっかい【真赤】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙
  2. まっか(真赤)
    1. [初出の実例]「おび九郎がべにぞめ、まっかいにひっかいにでたって」(出典:虎明本狂言・打たる舞(室町末‐近世初))
  3. まっか(真赤)
    1. [初出の実例]「彌次郎かほをまっかいになし」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)六)
  4. まっか(真赤)
    1. [初出の実例]「兵庫の頭坂田の公平には顔、まっかいな他人にて」(出典:浄瑠璃・雪女五枚羽子板(1708)もんさく系図)

真赤の語誌

( 1 )先行して用いられていた「まっか」に形容詞語尾の「い」が接したものと考えられるが、形容詞ではなく、形容動詞語幹となっている。
( 2 )形容動詞「まっか」がありながら「まっかい」が用いられた背景には、同じ頃に他の基本的な色彩語である「白」「黒」「青」が接頭語「まっ」を冠して形容動詞活用する場合に、それぞれ「まっしろ」「まっくろ」「まっさお」と語幹が四音節になることへの類推がはたらいたと考えられる。


まっか【真赤】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 非常に赤いこと。深紅色であるさま。まっかい。
    1. [初出の実例]「いもじのたたらで銅を湯になして、まっ赤になりて」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)賈誼第一八)
  3. 充血して皮膚や目などが赤みを帯びるさま。怒りや羞恥のために顔が赤くなるさま。まっかい。
    1. [初出の実例]「勃然は腹を立たなりそ。面をまっかにないたぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
  4. ( 「まっかな」の形で ) 真偽について、ごまかしがきかないほどはっきりとしているさま。かくしようのないさま。いつわりようのないさま。まっかい。
    1. [初出の実例]「地女は真実も真実、真赤な真実なるべき」(出典:随筆・独寝(1724頃)下)

ま‐あか【真赤】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 純粋な赤色真紅。また、きわめて赤いさま。まっか。

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