絵心（読み）エゴコロ

デジタル大辞泉

え‐ごころ〔ヱ‐〕【絵心】

１ 絵をかく心得や趣味。また、絵を理解する能力。「絵心がある」
２ 絵をかきたい気持ち。「絵心が動く」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

え‐ごころ ヱ‥【絵心】

〘名〙

① 絵をかく心得や趣味。絵の趣を解する心とたしなみ。

※咄本・露新軽口ばなし（1698）五「絵心のなきものにて、てうちん屋のかんばんかきて下され候へと申」

② 絵をかきたいと思う気持。

※狂文・四方のあか（1787か）上「あらかねの土人形のあねさまをみていたづらにうごくゑごころ」

③ 情景が絵画的に美しく整っているさま。脚本のト書きの用語として、舞台装置や大道具などの配置にいうことが多い。

※歌舞伎・紋尽五人男（1825）二幕「舞台上手へ寄せて絵心(ヱゴコロ)に高札場」

出典　精選版 日本国語大辞典