荻町(読み)おぎまち

日本歴史地名大系 「荻町」の解説

荻町
おぎまち

面積:五〇・三二平方キロ

郡の南西部に位置し、西は熊本県阿蘇郡波野(なみの)村・高森(たかもり)町に接する。北・東・南を竹田市に囲まれ、歴史的にも竹田市と密接に結び付いている。阿蘇外輪山の東麓斜面に位置し、熊本県境の南西部柏原の倉小野(かしわばるのくらおの)付近の標高は七〇〇メートル、北西部の下荻岳は標高六八八・一メートルで、町の中央部の桜町(さくらまち)付近の標高は五〇〇メートル前後、東部の馬背野(ませの)付近は三八〇メートルと東に行くに従って低くなり、標高差は三二〇メートルにも及ぶ。それだけに険しい地形が多いが、南に祖母(そぼ)・傾(かたむき)の秀峰を、北に九重(くじゆう)の連山を望み、西に阿蘇の噴煙を仰ぐ眺望はまさに九州山地の貴重な景観となっている。町内の集落は深い谷川で分断されている。高原地帯のため狩猟採取生活に適していたと思われ、村内各地に縄文・弥生時代の遺跡が発見されている。野鹿(のが)洞穴遺跡は縄文前・後・晩期の遺跡、政所(まどころ)遺跡からは早期の貝殻文尖底土器が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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