言質(読み)ゲンチ

デジタル大辞泉 「言質」の意味・読み・例文・類語

げん‐ち【言質】

《「ち」は人質抵当の意》のちの証拠となる言葉。ことばじち。「交渉相手の言質を取る」「不用意に言質を与える」
[補説]「げんしち」「げんしつ」は誤読から生じた慣用読み

げん‐しつ【言質】

げんち(言質)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言質」の意味・読み・例文・類語

げん‐ち【言質】

〘名〙 (「ち」は「質」の音の一つで、しちにおくこと、また、人じちなどの意に用いる) あとで証拠となる約束の言葉。げんしち。げんしつ。「言質を取る」
夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部「いづれかを選んで叡慮を安んずるであらうとの言質(ゲンチ)が与へてある」
[補注]「げんしち」と読むのは本来は誤り。「げんしつ」は慣用読み。

げん‐しつ【言質】

〘名〙 (「げんち(言質)」を読み誤り慣用化した語) =げんち(言質)

げん‐しち【言質】

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普及版 字通 「言質」の読み・字形・画数・意味

【言質】げんち

口約束

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