デジタル大辞泉
「輪軸」の意味・読み・例文・類語
りん‐じく〔‐ヂク〕【輪軸】
大小二つの円筒状の滑車を一つの軸に重ねるように固定した装置。同時に回転し、大滑車にかけた綱を引いて、小滑車につるした重量物を持ち上げる。てこの原理を応用したもの。
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りん‐じく‥ヂク【輪軸】
- 〘 名詞 〙 直径の異なる二つの円筒を一つの中心軸に固定した装置。大きな円筒を輪、小さな円筒を軸と呼ぶ。てこの原理を応用し輪に巻きつけたロープを引いて、軸に巻きつけたロープにつるした重量物を引き上げる。〔百学連環(1870‐71頃)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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輪軸
りんじく
wheel and axle
単純機械の1種。車輪とその車軸,または半径の異なる2つの車輪が固く結合されて,一体となり,共通の軸のまわりを回転する装置。車輪に綱の一端を固定し,この綱をこの車輪に巻く。同様に,車軸にも綱が逆巻きされている。回転軸のまわりの力のモーメントの釣合いの関係 fr=FR から F=(r/R)f ,したがって,r>R ならば小さい力 f によって大きい力 F が得られ,大きい荷重が動かせる (図参照) 。作動原理はてこと同じであるが,綱を何重にも巻いて作動距離を大きくできる。巻上げ機は輪軸の例である。半径の異なる2つの車輪を別の軸のまわりに回転できるようにし,両輪をベルトで連結したベルト駆動装置も作動原理は輪軸と同じである。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の輪軸の言及
【台車】より
…鉄道車両の車体を支持して走行する装置。初期の鉄道車両には,車体にばねを介して輪軸を直接取り付けた固定軸車両が用いられた。しかし,2軸固定式の四輪車では曲線通過性能と走行性能の面から車体長に限界があるため,車両の大型化が必要となると,車体に対して回転の自由度をもたせた台車(ボギーbogie台車)を2組用いた車両(ボギー車)が生まれた。…
※「輪軸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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