野辺山原(読み)ノベヤマハラ

デジタル大辞泉 「野辺山原」の意味・読み・例文・類語

のべやま‐はら【野辺山原】

長野県東部、八ヶ岳東麓の高原高原野菜を栽培。小海線野辺山駅は標高1346メートルでJR線の最高所駅。国立天文台の宇宙電波観測所がある。野辺山高原

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改訂新版 世界大百科事典 「野辺山原」の意味・わかりやすい解説

野辺山原 (のべやまはら)

長野県の中東部,八ヶ岳東麓に広がる標高1350~1400mの高原。南佐久郡南牧村に属する。高原中にJRの最高地点駅(小海線野辺山駅,1345m)と最高通過地点(1375m)があることで有名。佐久甲州街道が南北通り,江戸時代に通行する人の安全を図って幕府板橋矢出原新田(三軒家とも呼ぶ。現在は廃村)に集落を設けた。第2次大戦後,高原の開拓が進められ,夏の冷涼な気候を利用した高原野菜栽培が成功し,おもに関西方面に出荷される。酪農も営まれる。八ヶ岳の主峰赤岳を目のあたりに見る高原の風景は美しく,また高原の一部に飯盛(めしもり)山や海ノ口牧場などがある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の野辺山原の言及

【八ヶ岳】より

… 八ヶ岳は蓼科山へ続く北西側の一部を除いて,四方に軽石流や泥流堆積物などからなる広大なすそ野が広がっている。八ヶ岳のすそ野の農業土地利用の特色は,南西斜面で標高1300m付近までまとまった水田が広がること,東斜面の野辺山原で1600m付近まで畑地となっていること,南斜面で1200m付近まで水田と畑地が混在することである。 八ヶ岳のすそ野には先史時代の遺跡が多く,東側の先土器時代の矢出川遺跡(南牧村)のほか,西側の阿久(あきゆう)遺跡(原村),尖石(とがりいし)遺跡(茅野市),井戸尻(いどじり)遺跡群(富士見町)などの縄文時代前~中期の遺跡が著名である。…

※「野辺山原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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