針鰻(読み)ハリウナギ

デジタル大辞泉 「針鰻」の意味・読み・例文・類語

はり‐うなぎ【針×鰻】

春に、大洋から河口に群れ集まってくる半透明ウナギ稚魚。捕らえて養殖する。しらすうなぎ。

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精選版 日本国語大辞典 「針鰻」の意味・読み・例文・類語

はり‐うなぎ【針鰻】

  1. 〘 名詞 〙 ウナギの幼魚で、成魚と同じ形態を備え、海から川へ上ってくる時期のものをいう。レプトケファルス幼生からの変態は大体終えており、メソウナギを経て成魚になる。縫針の形に似ているところからの名。日本では二月から五月にみられ、捕えて養殖する。しらすうなぎ。
    1. [初出の実例]「筑摩川より来るはり鰻 咲花を日覆にして肴店」(出典:俳諧・独吟一日千句(1675)第九)

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