風上に置けない(読み)カザカミニオケナイ

デジタル大辞泉 「風上に置けない」の意味・読み・例文・類語

風上かざかみけ◦ない

風上悪臭を発するものがあれば風下では臭くて困るところから》性質行動の卑劣な者をののしっていう言葉仲間としてはとうてい扱えぬほど卑劣だ。「医者の―◦ないやつ」

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精選版 日本国語大辞典 「風上に置けない」の意味・読み・例文・類語

かざかみ【風上】 に 置(お)け=ない[=ぬ]

  1. ( 風上に置くと臭気がひどくて困るというところから ) 卑劣な人間憎しみののしっていう語。面よごしである。鼻持ちならない。かざうえに置くものにあらず。かざおもてに置くものにあらず。
    1. [初出の実例]「商人のすあいをとるとは、武士の風上(カザカミ)にもおかぬ奴」(出典浮世草子諸道聴耳世間猿(1766)一)
    2. 「だから探偵と云ふ奴はスリ、泥棒、強盗の一族で、到底人の風上に置けるものではない」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一)

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