癌遺伝子 がんいでんし oncogene
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 細胞の癌化に深い関係のある遺伝子。最初,各種の癌ウイルスから発見されたが,その後,ネズミ,ニワトリ,ヒトなどの癌細胞で次々と見出された。そ…
対立遺伝子【たいりついでんし】
- 百科事典マイペディア
- →遺伝子
ドライバー‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【ドライバー遺伝子】
- デジタル大辞泉
- 細胞の癌化に直接関わりをもつ遺伝子の総称。癌がん化により正常な機能が失われる変異、新たな機能を獲得する変異の二種類があり、とくに後者は分子…
豊作遺伝子
- 知恵蔵
- 穀物の収量を増やす1つの方法は、着粒数(穀物が生産する穀粒の個数)を多くすることである。着粒数は、サイトカイニンと呼ばれる植物ホルモンによって…
偽遺伝子
- 知恵蔵
- 通常の遺伝子に類似した塩基配列をもちながら、mRNAに転写されず、情報が発現されることのない遺伝子。ジャンク(がらくた)遺伝子とも呼ばれる。重複…
ホメオティック遺伝子 ホメオティックイデンシ homeotic gene
- 化学辞典 第2版
- 形態形成をつかさどる遺伝子群.この遺伝子に変異が入ると,たとえばショウジョウバエの触角のかわりに足が生えるという奇妙なことが起こる.
偽遺伝子 ギイデンシ pseudogene
- 化学辞典 第2版
- 変異の蓄積により遺伝子としての機能を失った遺伝子.塩基配列上は現在機能している遺伝子とそっくりであるが,変異のために転写されないか,されて…
たいりつ‐いでんし(‥ヰデンシ)【対立遺伝子】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 対立形質に対応する遺伝子。野生型と突然変異型とがある。多くの場合野生型が優性で、変異型は劣性を示す。対立因子。
せんざい‐いでんし(‥ヰデンシ)【潜在遺伝子】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 優性遺伝子と結合した状態にあり、表面には現われない劣性遺伝子。
致死遺伝子【ちしいでんし】
- 百科事典マイペディア
- 発生の途中で,その生物を死なせてしまう遺伝子。たとえば突然変異によって生じるショウジョウバエの翅(はね)がまくれ上がった形質(Curly形質,Cyと…
同義遺伝子【どうぎいでんし】
- 百科事典マイペディア
- 1つの形質の発現に二対以上の対立遺伝子が関与するとき,これらの遺伝子をいう。オオバコの斑入(ふいり)はその一例で,雑種第2代で緑葉と斑入葉の…
ゆうせい‐いでんし〔イウセイヰデンシ〕【優性遺伝子】
- デジタル大辞泉
- 「顕性遺伝子」に同じ。
どうぎ‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【同義遺伝子】
- デジタル大辞泉
- 遺伝子座の異なる二つ以上の遺伝子で、ある形質を表すのにともに作用するもの。→ポリジーン
たん‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【単遺伝子】
- デジタル大辞泉
- 遺伝子が一つであること。特定の遺伝子が関係していること。「単遺伝子疾患」
サーチュイン‐いでんし〔‐ヰデンシン〕【サーチュイン遺伝子】
- デジタル大辞泉
- 老化の原因となる活性酸素の発生や、免疫細胞の異常を抑制するはたらきをもつ、サーチュインという酵素を活性化させる遺伝子。1999年に発見。実験生…
ハウスキーピング‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【ハウスキーピング遺伝子】
- デジタル大辞泉
- ほとんどの細胞や組織で、常にほぼ一定量が発現し、機能している一連の遺伝子群。エネルギー代謝や細胞の維持・増殖などに不可欠なはたらきを担って…
ながいき‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【長生き遺伝子】
- デジタル大辞泉
- ⇒サーチュイン遺伝子
ツーハイブリッドシステム
- 栄養・生化学辞典
- 遺伝子の特定領域に結合するタンパク質に結合して基本転写因子との間を連結して転写を制御するタンパク質を検索する目的で開発された系で,結合す…
人工遺伝子【じんこういでんし】
- 百科事典マイペディア
- 遺伝子の構成単位である4種類の塩基を,有機化学的手法を使って人工的に結合させた合成遺伝子。1970年,アメリカのH.コラーナらによって酵母のtRNA…
補足遺伝子【ほそくいでんし】
- 百科事典マイペディア
- ある一つの形質の発現に,異なった遺伝子座にある二つ以上の遺伝子が必要なとき,これらの遺伝子をいう。スイートピーの紫の花の色の発現に働く遺伝…
ちし‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【致死遺伝子】
- デジタル大辞泉
- 成体になるまでの一定の時期に死をもたらす遺伝子。顕性の致死遺伝子をもつ個体はすべて死ぬが、潜性では、遺伝子型がホモ(同型)の状態にある個体…
対立遺伝子
- 栄養・生化学辞典
- アリール,アレルともいう.相互に区別できる遺伝子の変異体で同一の遺伝子座にあるものをいう.突然変異などが原因となってできる.発現の強弱を…
がん遺伝子
- 知恵蔵
- 最初はがんウイルスから、次いでヒトのがん細胞から分離されたため、がん遺伝子と呼ばれるが、本来、がんをつくるための遺伝子ではなく、細胞の増殖…
長寿遺伝子
- 知恵蔵
- 老化や寿命を顕著にコントロールする遺伝子群。この中にはクロック遺伝子、スローグロース遺伝子、age‐1、あるいはdaf‐2などの遺伝子群が知られてい…
そくしんいでんし【促進遺伝子】
- 改訂新版 世界大百科事典
ぎいでんし【偽遺伝子】
- 改訂新版 世界大百科事典
ラス‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【ラス遺伝子】
- デジタル大辞泉
- 《ras gene》腫瘍しゅよう遺伝子の一群。→ラス癌がん遺伝子
とけい‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【時‐計遺伝子】
- デジタル大辞泉
- 生物の体内でサーカディアンリズムを制御する遺伝子の総称。約24時間を周期として発現し、特定のたんぱく質を生成・分解することで、体内のさまざま…
ホメオティック‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【ホメオティック遺伝子】
- デジタル大辞泉
- 《homeotic gene》昆虫などの体節の器官形成に関与する遺伝子。ホメオ遺伝子。
がん‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【×癌遺伝子】
- デジタル大辞泉
- 細胞の癌化に関与する遺伝子。正常細胞に存在するが、通常は発現が抑えられていると考えられている。また、癌化に作用するウイルスの遺伝子をいう。
ちょうせつ‐いでんし〔テウセツヰデンシ〕【調節遺伝子】
- デジタル大辞泉
- 遺伝子のうち、構造遺伝子の形質発現を調節する機能をもつもの。プロモーターやオペレーターなどがある。制御遺伝子。
がん遺伝子
- 栄養・生化学辞典
- オンコジーン,腫瘍遺伝子ともいう.組織をがん化させるタンパク質を作る遺伝子.多くはホルモンのレセプターや信号伝達系の構成分子と相同性のあ…
ほそくいでんし【補足遺伝子】
- 改訂新版 世界大百科事典
致死遺伝子 ちしいでんし lethal gene
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 致死因子ともいう。これを受継ぐと,動物は胎内で死ぬか (致死) ,または幼児のうちに死ぬ (亜致死) 遺伝子。通常の遺伝子に比べて,これは劣性の遺…
ちしいでんし【致死遺伝子】
- 改訂新版 世界大百科事典
企業遺伝子
- 人事労務用語辞典
- 長期にわたって企業の組織やそれを構成する人材に共有・継承され、暗黙の前提となっている価値観、信念、行動規範などの体系を「企業遺伝子」あるい…
れっせい‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【劣性遺伝子】
- デジタル大辞泉
- 「潜性遺伝子」に同じ。
プソイド‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【プソイド遺伝子】
- デジタル大辞泉
- ⇒偽遺伝子
ほそく‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【補足遺伝子】
- デジタル大辞泉
- 対立しない遺伝子が二つ以上共存し、互いに補い合って一つの形質を表すときのそれぞれの遺伝子。
ほそく‐いでんし(‥ヰデンシ)【補足遺伝子】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 二つの遺伝子が共存して初めて新形質が発現する場合の、それぞれ相互をいう。スイートピーの花色、ニワトリの肉冠、マウスの毛色、アサガ…
マイクロサテライト(microsatellite)
- デジタル大辞泉
- 生物のゲノム上にみられる数塩基程度の反復するDNA配列。ゲノム上に広く散在し、繰り返しが多いと遺伝子疾患の原因となる場合がある。DNA鑑定、分子…
こうぞう‐いでんし〔コウザウヰデンシ〕【構造遺伝子】
- デジタル大辞泉
- たんぱく質の一次構造、すなわちアミノ酸配列を決定する遺伝子。オペロン中の遺伝子群を構成している。
ジストロフィン‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【ジストロフィン遺伝子】
- デジタル大辞泉
- ジストロフィンというたんぱく質を合成するための遺伝情報を担う遺伝子。X染色体上に存在する。デュジェンヌ型およびベッカー型筋ジストロフィーの原…
たいせい‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【耐性遺伝子】
- デジタル大辞泉
- 細菌や細胞に対し、薬剤耐性をもたせる遺伝子群。
せいぎょ‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【制御遺伝子】
- デジタル大辞泉
- ⇒調節遺伝子
ホメオ‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【ホメオ遺伝子】
- デジタル大辞泉
- ⇒ホメオティック遺伝子
ちょうじゅ‐いでんし〔チヤウジユヰデンシ〕【長寿遺伝子】
- デジタル大辞泉
- ⇒サーチュイン遺伝子
癌遺伝子【がんいでんし】
- 百科事典マイペディア
- オンコジーンとも。一定の条件のもとで,細胞を癌化させる働きのある遺伝子の総称。最初に腫瘍ウイルスの遺伝子から見出されたが,それと相同の遺伝…
致死遺伝子 ちしいでんし lethal gene
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 生物の正常な発育が抑えられ、成熟体になるまでにその個体を死に至らせるような突然変異の遺伝子をいう。多くは正常な発生や発育に必要な酵素やタン…
ホメオティック遺伝子 ホメオティックいでんし homeotic gene
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 生物が正しく発生,分化していくためのカギとなる遺伝子。たとえば,ショウジョウバエの体節の特徴を支配する遺伝子の突然変異により,ある体節の性…