同義遺伝子(読み)ドウギイデンシ(その他表記)multiple genes

デジタル大辞泉 「同義遺伝子」の意味・読み・例文・類語

どうぎ‐いでんし〔‐ヰデンシ〕【同義遺伝子】

遺伝子座の異なる二つ以上の遺伝子で、ある形質を表すのにともに作用するもの。→ポリジーン

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精選版 日本国語大辞典 「同義遺伝子」の意味・読み・例文・類語

どうぎ‐いでんし‥ヰデンシ【同義遺伝子】

  1. 〘 名詞 〙 形質発現に共同して作用する二対またはそれ以上の遺伝子。それぞれの遺伝子が累積的に働く場合と補足的に働く場合があり、後者は、補足遺伝子と呼ばれる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「同義遺伝子」の意味・わかりやすい解説

同義遺伝子
どうぎいでんし
multiple genes

1つの形質を現すのに2種類以上の異なる遺伝子座にある遺伝子が同等の作用をするとき,これらの遺伝子を同義遺伝子という。ナズナ果実の形の遺伝やオオバコの斑 (ふ) 入り葉の遺伝で知られている。Aとa,Bとbを2対の同義遺伝子とすれば,aabbの組合せのみが形質 (-) ,AかBが1個でもあればすべて (+) となるから,F2 における分類比は9:3:3:1にならないで,15 (9+3+3) :1になる。

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百科事典マイペディア 「同義遺伝子」の意味・わかりやすい解説

同義遺伝子【どうぎいでんし】

1つの形質の発現に二対以上の対立遺伝子が関与するとき,これらの遺伝子をいう。オオバコの斑入(ふいり)はその一例で,雑種第2代緑葉と斑入葉の個体が15対1に出現。遺伝子作用は加算的なことが多く,量的形質の変動を説明するのに利用。現在ではこの概念を拡大して,単一の量的形質にかかわる遺伝子群をポリジーンと呼んでいる。

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