アッバース1世(読み)アッバースいっせい(英語表記)`Abbās I

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アッバース1世」の意味・わかりやすい解説

アッバース1世
アッバースいっせい
`Abbās I

[生]1571.1.27.
[没]1629.1.19.
イランサファビー朝第5代の王 (在位 1587~1629) 。大帝と称される。イギリス人シャーリー兄弟一行より学んだ最新の砲術戦術による直属の親衛軍を新たに編成してクズルバシュ勢力を押え,東ではウズベク族侵入を食止め,西ではオスマン帝国よりアゼルバイジャンイラクの地を奪還,サファビー朝の最盛期をつくりだした。彼は,新都イスファハンに大建設事業を起し,さらに各地に隊商宿橋梁や道路を建設して国内交通を整備,またみずからマシュハドのイマーム・レザー聖廟に巡礼を行なって国内のシーア派聖地巡礼を奨励し,国民の精神的統一をはかった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「アッバース1世」の解説

アッバース1世(アッバースいっせい)
‘Abbās Ⅰ

1571~1629(在位1587~1629)

サファヴィー朝の第5代王,中興の祖。クズルバシュの押え込みと国王への集権に成功し,外敵との抗争においても大きな成果をあげ,通商を奨励した。また,首都イスファハーンにおいて壮麗な造営事業を行った。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

367日誕生日大事典 「アッバース1世」の解説

アッバース1世

生年月日:1571年1月27日
ペルシアのサファビー朝第5代王(在位1587〜1629)
1629年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android