アードルフ ロース(英語表記)Adolf Loos

20世紀西洋人名事典 「アードルフ ロース」の解説

アードルフ ロース
Adolf Loos


1870.12.10 - 1933.8.22
オーストリア建築家。
ブルノ(モラビア)生まれ。
ドレスデンで学び、1893〜96年までアメリカに滞在した後、ウィーンで仕事を始めた。イギリス民家関心を持ち、アメリカの産業建築に強い印象を受けて近代建築の道を示し、当時のウィーンを支配していた世紀末のユーゲントシュティールの建築だけでなく、装飾をまだ残すゼツェッシオン(分離派)の建築も激しく批判論文「装飾と罪」(1908年)で断じた。作品は住宅が主で、内部空間が豊か。主な作品に、シュタイナー邸(’11年)やショイ邸(’12年)、トリスタン・ツァーラの家(’26年)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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