イヒチオール

デジタル大辞泉 「イヒチオール」の意味・読み・例文・類語

イヒチオール(〈ドイツ〉Ichthyol)

黄褐色油状液体古代の海中生物の化石成分からとり出される。消炎殺菌剤として使用。イクチオール。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「イヒチオール」の意味・読み・例文・類語

イヒチオール

〘名〙 (Ichthyol) 防腐、消炎、鎮痛剤オーストリアのチロル地方産の、太古魚類などの残骸をふくむ瀝青質岩を乾留し、濃硫酸で中和したもの。黄褐色の油状の液体で、焦性の特異な臭気がある。イクタモール

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

百科事典マイペディア 「イヒチオール」の意味・わかりやすい解説

イヒチオール

外用薬。イヒチオールスルホン酸アンモニウムの通称。日本薬局方名イクタモール。地質時代の魚類の残骸を含むヨーロッパ産歴青質ケツ岩の乾留によるイヒチオール油から製する。黒褐色粘液で,消炎,組織軟化・粘滑作用があり,慢性湿疹,やけど,打撲傷,腰痛関節炎などに用いられる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報