コンニャク(蒟蒻)(読み)コンニャク(英語表記)Amorphophallus konjac

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンニャク(蒟蒻)」の意味・わかりやすい解説

コンニャク(蒟蒻)
コンニャク
Amorphophallus konjac

サトイモ科多年草(→多年生)。南アジア原産で,古くから日本に渡来し各地に栽培されていて品種が多い。地下の扁球形の塊茎の中央から 1枚のを出す。葉柄は長くのようにみえ,全面に紫黒色斑点が目立つ。葉身は 3裂し,さらに各片は複葉状(→複葉)に分かれる。はまれに咲き,高さ 1mぐらいの花茎の頂部に,黒紫色で長さ 20cmほどの広卵形の仏炎包(→包葉)をもつ。内部にこれよりも長い肉穂花序がある。花序下部には小型の雄花雌花が密生する。塊茎は直径 25cm,重さ 2.5kgに達し,これを乾燥したのち粉にしたものが食用こんにゃく原料となる。栽培は群馬県で特に多い。

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