ティスタ川(読み)てぃすたがわ(英語表記)Tista

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ティスタ川」の意味・わかりやすい解説

ティスタ川
てぃすたがわ
Tista

インド北東部およびバングラデシュ北部を流れるブラマプトラ川支流シッキムヒマラヤの氷河地域に発源し、ヒマラヤ山脈を横切って流下し、北ベンガル平野を涵養(かんよう)し、バングラデシュのチルマリ付近でブラマプトラ川に合流する。全長約480キロメートル。流域山地にはダージリンカリンポンなどの避暑地があり、ガントクは旧シッキム王国の首都である。流域の山腹にはダージリン・ティーで有名な茶園が広がる。

中田 高]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティスタ川」の意味・わかりやすい解説

ティスタ川
ティスタがわ
Tīsta

インド亜大陸北東部を流れる川。ブラマプトラ川の支流。ヒマラヤ山中,インドのシッキム州に源を発して南東流,バングラデシュに入り,ランプル南東約 45kmの地点でブラマプトラ川 (合流点より下流ジャムナ川と呼ばれる) に注ぐ。全長約 400km。ヒマラヤの融雪水や夏季大雨により,しばしば洪水を起し,平野部での流路は不安定。かつてはパドマ川に流入していたが,1787年の大洪水以来,ブラマプトラ川に注いでいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android