ガントク(読み)がんとく(英語表記)Gangtok

デジタル大辞泉 「ガントク」の意味・読み・例文・類語

ガントク(Gangtok)

インド北東部、シッキム州の都市。同州の州都ダージリンの北東約45キロメートル、ヒマラヤ山脈南麓盆地に位置する。標高1770メートル。17世紀にシッキム王国の都が置かれ、ネパールブータンによる支配を経て、19世紀に英国統治領となった。ネパール人チベット人が多く居住。チベット学研究所、チベット仏教寺院のほか、ヒマラヤ山脈高峰を一望する展望地がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガントク」の意味・わかりやすい解説

ガントク
がんとく
Gangtok

インド北東部、シッキム州の州都。ヒマラヤ山脈の南麓(なんろく)に位置する。人口2万9162(2001)。標高1770メートルの高原上に開けた町で、世界第3位の高峰カンチェンジュンガ山(8586メートル)を望む。灼熱(しゃくねつ)のインドに比べ夏でも平均15℃以下で冷涼である。年降水量は1200ミリメートル以上で、夏の4~9月が雨期、冬は月降水量が50ミリメートル以下で乾燥ぎみである。穀物果実の取引が盛んで、バザールはチベット人、ネパール人、レプチャ人などでにぎわう。王宮(マハラジャ宮殿)、チベット仏教(ラマ教)寺院などがある。

[福岡義隆]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガントク」の意味・わかりやすい解説

ガントク
Gangtok

インド北東部,シッキム州の州都。ダージリン北東約 45km,ヒマラヤ山間盆地の標高 1700mに位置。 1962年に中国国境が閉鎖されるまでは,インドと中国のチベット (西蔵) 自治区との間の通商上の要地であった。陸路でシリグリ,バグドグラと通じトウモロコシ,米,雑穀,オレンジ集散。王宮,ラマ教の僧院,チベット学研究所がある。絨毯,織物,細密画を中心とした家内工業を進めている。人口2万 4971 (1991) 。

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百科事典マイペディア 「ガントク」の意味・わかりやすい解説

ガントク

インド北東部,シッキム州の州都。ヒマラヤ山中にあり,米など農産物集散の中心。旧シッキム王国の主都。2万9354人(2001)。

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世界大百科事典(旧版)内のガントクの言及

【シッキム[州]】より

…面積約7300km2,人口41万(1991)。州都はガントク。南端部のティースタ川沿いの河谷平野を除くと,シッキム・ヒマラヤとよばれる山岳地帯に覆われている。…

※「ガントク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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