フレンセン(英語表記)Frenssen, Gustav

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フレンセン」の意味・わかりやすい解説

フレンセン
Frenssen, Gustav

[生]1863.10.19. ディトマルシェン,バルルト
[没]1945.4.11. ディトマルシェン,バルルト
ドイツ小説家神学を学び牧師となる。北ドイツを背景にした農民小説『イェルン・ウール』 Jörn Uhl (1901) で成功ほかに『3人の忠実な男』 Die drei Getreuen (1898) ,『ペーターモールの南西アフリカ旅行』 Peter Moors Fahrt nach Südwest (1906) など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フレンセン」の意味・わかりやすい解説

フレンセン
ふれんせん
Gustav Frenssen
(1863―1945)

ドイツの小説家。ホルシュタインのディトマルシェン生まれ。郷土の農民青年を描いた教養小説『イェルン・ウール』(1901)の成功で牧師から作家転身キリスト教ゲルマン的に解釈した『ヒリゲンライ』(1905)や、ゲルマン独自の宗教を求めた『北辺信仰』(1936)などがある。郷土・民族色が強い作風のため、ナチス時代にも評価された。

[井上修一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android