ミミナグサ(耳菜草)(読み)ミミナグサ(英語表記)Cerastium caespitosum var. ianthes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミミナグサ(耳菜草)」の意味・わかりやすい解説

ミミナグサ(耳菜草)
ミミナグサ
Cerastium caespitosum var. ianthes

ナデシコ科越年草。アジア東部の温帯から暖帯に広く分布し,各地の路傍田畑に普通にみられる。茎は細く,暗紫色を帯び,株の根もとから分枝して群生し,毛を密生,上部には腺毛が混る。葉は卵形ないし長楕円形,鈍頭で両面に毛があり対生する。春,茎の先端が分枝し,集散花序をなして白色の小花を多数つける。萼片は5枚で,長楕円形で背面に毛がある。花弁は5枚あり,細い筒状をなしハコベのように平開はしない。各片の先端は2裂する。おしべは 10本あり,めしべの花柱は5本。近縁帰化植物であるオランダミミナグサ C. viscosumはヨーロッパ原産で,都会地に雑草として広がっている。

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