ミヤコ蝶々(読み)ミヤコちょうちょう

百科事典マイペディア 「ミヤコ蝶々」の意味・わかりやすい解説

ミヤコ蝶々【ミヤコちょうちょう】

女優・漫才師。本名日向(ひゅうが)鈴子。東京都生れだが,のち兵庫県へ移る。父親が思いつきで芝居一座を結成し,幼くして座長となり,そこでさまざまな芸を身につけた。1942年に大阪の吉本興業に入るとともに,落語家の三遊亭柳枝と結婚。しかし離婚して,1947年に自らの弟子である吉村朝治(のちの南都雄二)と再婚した。その後,夫婦漫才コンビとして売り出し,ラジオ番組の《漫才学校》や《夫婦善哉(めおとぜんざい)》(1955年にスタートした20年にわたる長寿番組で,1963年からはテレビ番組となる)などで人気を博した。1958年に雄二と離婚。その後は関西喜劇を代表する女優として舞台・テレビ・映画などで活躍し,軽妙で温かみのある演技で親しまれた。なお,雄二との付き合いは,雄二が1973年に亡くなるまで公私ともに続いた。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ミヤコ蝶々」の解説

ミヤコ蝶々 ミヤコ-ちょうちょう

1920-2000 昭和-平成時代の漫才師,女優。
大正9年7月6日生まれ。7歳で初舞台,少女漫才として地方巡業。昭和23年南都雄二とコンビをくみ,30年からふたりで「夫婦善哉(めおとぜんざい)」の司会でラジオ,テレビに進出。雄二没後もテレビ,舞台で活躍。平成12年10月12日死去。80歳。東京出身。本名は日向鈴子。著作に「女ひとり」など。

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