三十(読み)ミソジ

デジタル大辞泉 「三十」の意味・読み・例文・類語

みそ‐じ〔‐ぢ〕【三十/三十路】

《古くは「みそち」》
30歳。「―を越える」→十路
30。みそ。
「―あまり二つかたち八十やそくさとそだれる人の踏みし跡どころ稀にもあるかも」〈仏足石歌

み‐そ【三十】

数のさんじゅう。「三十」「三十路」

さん‐じゅう〔‐ジフ〕【三十/×卅】

10の3倍の数。
30歳。みそじ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「三十」の意味・読み・例文・類語

さん‐じゅう ‥ジフ【三十】

〘名〙
① 一〇の三倍の数。
源氏(1001‐14頃)宿木「子もちの御前衝重(ついがさね)三十、ちごの御ぞ、五襲(いつかさね)にて」 〔詩経小雅・無羊〕
年齢の三〇歳をいう。
※源氏(1001‐14頃)賢木「卅にてぞ、今日また九重を見給ひける」 〔礼記内則

み‐そ【三十】

〘名〙
① 三〇。名詞助数詞の前に直接つけて用いる。→みそじ
物の数を、声に出して順に唱えながら数えるときの三〇。
※源氏(1001‐14頃)空蝉「十(とを)・二十(はた)・みそ・四十(よそ)なとかさふるさま」

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