十路(読み)ソジ

デジタル大辞泉 「十路」の意味・読み・例文・類語

そ‐じ〔‐ぢ〕【十路】

[語素]《古くは「そち」》10年を単位として、年齢を数えるのに用いる。「十路
なな―、―は海にあるものなりけり」〈土佐
[補説]各年齢の名称
20歳:二十路ふたそじ
30歳:三十路みそじ
40歳:四十路よそじ
50歳:五十路いそじ
60歳:六十路むそじ
70歳:七十路ななそじ
80歳:八十路やそじ
90歳:九十路ここのそじ

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精選版 日本国語大辞典 「十路」の意味・読み・例文・類語

そ‐じ‥ぢ【十路】

  1. 〘 造語要素 〙 ( 古くは「そち」か ) 数を数えるのに、一〇を単位としていう語。のちには年齢にのみ限定されるようになった。「みそじ」「よそじ」「いそじ」「むそじ」「ななそじ」「やそじ」「ここのそじ」。
    1. [初出の実例]「彌蘇知(ミソチ)あまり 二つかたち 八十種(やそくさ)具足(そだ)れる人の 踏みし足跡(あと)どころ 稀にもあるかも」(出典仏足石歌(753頃))

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