仁徳(読み)ジントク

デジタル大辞泉 「仁徳」の意味・読み・例文・類語

じん‐とく【仁徳】

仁愛の徳。他人に対する思いやりの心。にんとく。
「其君主たる家康は―の人にして」〈田口日本開化小史

にん‐とく【仁徳】

じんとく(仁徳)

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精選版 日本国語大辞典 「仁徳」の意味・読み・例文・類語

じん‐とく【仁徳】

〘名〙 仁愛の徳。民の辛苦を除き喜びや楽しみを与えようとする徳。にんとく。
太平記(14C後)二七「先朝随分賢王の行をせんとし給しか共、真実仁徳(ジントク)撫育叡慮は惣じてなし」 〔宋史‐楽志〕

にん‐とく【仁徳】

〘名〙 仁愛の徳。なさけ深く、いつくしみ深い徳。じんとく。
※熱田本平家(13C前)六「賢王の名を抗げ、仁徳(ニンとく)の行を施させ座ます事も」

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「仁徳」の解説

仁徳 にんとく

?-? 平安時代前期の僧。
円珍叔父。最澄の門弟。光定(こうじょう),円仁(えんにん)らとともに,弘仁(こうにん)14年(823)最澄一周忌法会(ほうえ)の講師(こうじ)・複講師となった高僧位者に名をつらねている。天長5年(828)15歳の円珍を初代天台座主(ざす)義真に託した。讃岐(さぬき)(香川県)出身。俗名は和気宅麻呂(わけの-やかまろ)。

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