仁愛(読み)ジンアイ

デジタル大辞泉 「仁愛」の意味・読み・例文・類語

じん‐あい【仁愛】

[名・形動]情け深い心で人を思いやること。いつくしむこと。また、そのさま。「仁愛の心」
忠孝―なる同胞きょうだい」〈魯庵社会百面相
[類語]愛情愛着情けじょう情合い情愛情味人情人情味温情恩情厚情思いやりいつくしみ慈愛仁恵仁慈仁心じん慈悲あわれみ哀憐同情

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精選版 日本国語大辞典 「仁愛」の意味・読み・例文・類語

じん‐あい【仁愛】

  1. 〘 名詞 〙 思いやり深くめぐみをかけること。人をあわれみいつくしむこと。慈愛。
    1. [初出の実例]「故周孔之風、尤先仁愛、李釈之教、深禁殺生」(出典:続日本紀‐養老五年(721)七月庚午)
    2. [その他の文献]〔漢書‐董仲舒伝〕

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普及版 字通 「仁愛」の読み・字形・画数・意味

【仁愛】じんあい

慈む。

字通「仁」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の仁愛の言及

【徳】より

…その漢語の原義からすれば,〈徳〉は〈得〉に通じ心に得るものと解され,転じて人間の品性が人の道にかなったあり方に仕上げられ高められてあることを意味する。その限りでは,18世紀イギリスのモラリストたちが重視した仁愛benevolenceが最も基本的な徳である。一般的にいえば,人間が単なる動物的存在から脱して,動物的でもあるが同時に理性的でもあるという真の人間らしさ,人間としての優秀性を体得している状態が徳である。…

※「仁愛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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