仙籍(読み)センセキ

デジタル大辞泉 「仙籍」の意味・読み・例文・類語

せん‐せき【仙籍】

《「仙」は殿上てんじょう、「籍」はふだの意》
日給にっきゅうふだ
蔵人頭くろうどのとう唐名

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精選版 日本国語大辞典 「仙籍」の意味・読み・例文・類語

せん‐せき【仙籍】

〘名〙
仙人戸籍。〔雲笈七籤
宮内殿上に出仕する人の姓名を記して、その日の当番を表示した札。長さ五尺三寸、幅上八寸、下七寸、殿上人の名を三段に書き、殿上の間の西北の壁に立てかけられた。殿上の簡(ふだ)日給の簡(ふだ)。せんじゃく。転じて、殿上人であること。殿上人の資格。
※本朝文粋(1060頃)六・為大江成基申諸司助状〈紀斉名〉「進欲星楡、則名字已削于仙籍之上
※新撰朗詠(12C前)下「仙籍是れ重し、暫く、蓬莱万里の雲より降れり〈大江以言〉」
③ 蔵人(くろうど)の唐名。〔拾芥抄(13‐14C)〕
④ 中国で、天子侍臣名札。〔劉滄‐及第後宴曲江詩〕

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普及版 字通 「仙籍」の読み・字形・画数・意味

【仙籍】せんせき

仙人の籍。

字通「仙」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の仙籍の言及

【日給の簡】より

…朝廷で殿上に出仕する者の官位姓名を記し,上番する日を示す簡。殿上簡(てんじようのふだ)ともいうが,仙籍(せんせき)ともいう。殿上を仙といい,簡を籍というのに由来する。…

※「仙籍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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