多古鼻(読み)たこのはな

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多古鼻」の意味・わかりやすい解説

多古鼻
たこのはな

島根県北東部,島根半島北端にある,日本海に突出する岬。松江市に属する。集塊岩および凝灰岩互層からなり,北海岸は高さ約 50m,長さ約 400mの断崖をなす。『出雲国風土記』の瀬埼 (せさき) にあたる。下部に大小四つの波食洞窟が九つの洞口を開いて並び,正面からは洞口が七つ見えるので多古の七ツ穴といわれ国の天然記念物大山隠岐国立公園に属する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「多古鼻」の意味・わかりやすい解説

多古鼻
たこばな

島根県北東部、島根半島の北端にある岬。松江市島根町多古に属する。岬角は集塊岩や凝灰岩からなり、高さ約50メートルの断崖(だんがい)をなして日本海に臨む。断崖下部に大小11の海食洞穴があり、七ツ穴とよばれ国の天然記念物に指定されている。大山隠岐(だいせんおき)国立公園一部

飯田 光]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android