岬角（読み）こうかく

精選版 日本国語大辞典

こう‐かく カフ‥【岬角】

〘名〙 みさき。崎。

※米欧回覧実記（1877）〈久米邦武〉二「此は『タイル』河南岸の岬角にて、人家頗る密なり」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

こう‐かく〔カフ‐〕【^▽岬角】

１ みさき。さき。
「船艦突如として山東―を掠かすめ」〈独歩・愛弟通信〉
２ 仙骨底の前縁にある前方に張り出した部分。仙骨岬角。
３ 中耳の鼓室の内側壁にある、蝸牛管かぎゅうかんの回転によってできた隆起。前庭窓と蝸牛窓の間にある。

出典　小学館

普及版 字通

【岬角】こうかく

みさき。

字通「岬」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

世界大百科事典（旧版）内の岬角の言及

【骨盤】より

…そのため骨盤は，一つのしっかりした，しかしいくぶんはひずみを生ずることができる骨性の容器をなしている。　骨盤は，岬角（こうかく）(第5腰椎と仙骨の境の前方へ突出した部分)から寛骨の内面を通って恥骨結合の上縁に向かって斜めに下前のほうに弓形に走る稜線(分界線)によって，上部の大骨盤腔と下部の小骨盤腔とに分けられる。ただし普通は小骨盤腔のことを単に骨盤腔という。…

※「岬角」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」