夜糞峰榛(読み)ヨグソミネバリ

デジタル大辞泉 「夜糞峰榛」の意味・読み・例文・類語

よぐそ‐みねばり【夜×糞峰×榛】

カバノキ科の落葉高木。山地自生樹皮黒みがかった赤土色ではがれやすく、冬緑油とうりょくゆに似た匂いがし、葉は卵形で縁にぎざぎざがある。5月ごろ、尾状の雄花穂と、上向きの雌花穂とをつけ、果穂は楕円形。材は堅く、器具・家具材とし、古くは弓や板木に利用された。あずさ。みずめ。おおばみねばり。 春》

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精選版 日本国語大辞典 「夜糞峰榛」の意味・読み・例文・類語

よぐそ‐みねばり【夜糞峰榛】

〘名〙 カバノキ科の落葉高木。本州、四国、九州の山地に生える。高さ約一〇メートル。樹皮は灰黒色で特有の臭気がある。葉は長さ四~九センチメートルの広卵形で、先がとがり縁に鋸歯(きょし)がある。春、新葉とともに長さ九センチメートルぐらいの尾状雄花穂を垂れ、雌花穂は二センチメートルぐらいの楕円形で直立する。小堅果は卵形で狭い翼がある。梓弓はこの木でつくった。材は建築・器具・楽器・薪炭用。あずさ。おおばみねばり。よぐそかんば。みずめ。〔日本植物名彙(1884)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「夜糞峰榛」の解説

夜糞峰榛 (ヨグソミネバリ)

植物。カバノキ科の落葉高木。アズサ別称

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