小説家。沖縄県生まれ。上海(シャンハイ)の東亜同文書院に県費派遣生として学んだが、敗戦で学校閉鎖となり中途退学。アメリカ軍占領下の沖縄で高校教師、琉球(りゅうきゅう)政府通商課長となる。かたわら創作に携わり、1967年(昭和42)同人誌の『新沖縄文学』に発表した『カクテル・パーティー』によって第57回芥川(あくたがわ)賞を受ける。この作品および『棒兵隊』(1958)、『逆光のなかで』(1966)、『亀甲墓(かめのこうばか)』(1966)などを収めた短編集『カクテル・パーティー』(1967)は、戦中・戦後の沖縄の奥深い屈折をリアルに描いて世に迎えられ、その後も沖縄の過去・現在・未来を重厚に見据えた話題作を相次いで発表。『小説・琉球処分』(1959~1960)、『ぱなりぬすま幻想』(1972)、『神島(かみしま)』(1974)、『風の御主前(うしゅまい)』(1974)、『朝、上海に立ちつくす』(1983)などがある。ほかに『神の魚』(1989)、『日の果てから』(1993)、『対馬丸(つしままる)』(1994)、『かがやける荒野』(1995)など多数。1971年沖縄県立沖縄史料編集所長、1983年から1986年まで県立博物館館長などを務めた。
[古林 尚]
自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...
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