大船渡[市](読み)おおふなと

百科事典マイペディア 「大船渡[市]」の意味・わかりやすい解説

大船渡[市]【おおふなと】

岩手県南東部の市。1952年市制。市街大船渡湾奥の大船渡と内陸の盛(さかり)に発達。大船渡は1万トン岸壁をもつ三陸海岸有数の遠洋漁業基地で,湾内ではカキホタテ,湾外ではワカメ養殖が行われ,水産加工業も盛んである。後背地の豊富な石灰石を生かして,大規模なセメント工場が立地し,木工関連などの工業団地の造成が進んでいる。盛は千葉氏の小城下町,気仙(けせん)地方の行政・文化の中心として発達した。大船渡線の終点,三陸鉄道南リアス線の起点である。三陸復興国立公園の南の玄関口に位置し,碁石海岸名勝・天然記念物)などの景勝地がある。2001年11月,三陸町を編入。東日本大震災で,市内において被害が発生。322.50km2。4万737人(2010)。

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