小栗重吉(読み)おぐり じゅうきち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小栗重吉」の解説

小栗重吉 おぐり-じゅうきち

1784/85-1853 江戸時代後期の漂流民。
天明4/5年生まれ。文化10年督乗丸の船頭として江戸から尾張(おわり)(愛知県)へもどる途中,遠州灘(なだ)で遭難。16ヵ月漂流し,南米沖でイギリス船に救出される。メキシコ,アラスカ,カムチャツカをへて,14年帰郷。池田寛親(ひろちか)著「船長(ふなおさ)日記」は重吉の経験談である。著作に日本最初のロシア語辞典「ヲロシヤノ言」。嘉永(かえい)6年1月2日死去。69/70歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android