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シューマン Schuman, Frederick Lewis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シューマン
Schuman, Frederick Lewis

[生]1904.2.22. シカゴ
[没]1981.5.19.
アメリカの国際政治学者。 1927年シカゴ大学で博士号取得。同大学専任講師,助教授を経て,36年政治学教授。他にも多くの大学で教鞭をとり,新シカゴ学派を代表する政治学者の一人。権力政治を取扱った"International Politics" (1933) は著名。著書多数。

シューマン
Schuman, Robert

[生]1886.6.29. ルクセンブルク
[没]1963.9.4. メッツ近郊
フランスの政治家。ボン,ミュンヘン,ベルリン,ストラスブールの各大学で学び法学博士号を取得。弁護士から政界に入り,1919年下院議員。 40年アルザス=ロレーヌ難民問題担当国務次官。第2次世界大戦中,ドイツ軍のフランス占領後捕えられたが 42年脱走,44年までレジスタンス運動に参加。 46年蔵相,47~48年首相,48~53年外相,55~56年法相を歴任。外相として,50年ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体 ECSC (シューマン・プラン ) を提唱,同共同体条約は 51年西ヨーロッパ6ヵ国によって調印され,58年のヨーロッパ経済共同体 EEC設立のさきがけとなった。しかし R.プレバン首相とともに 50年に提唱したヨーロッパ防衛共同体 EDCは,その創設条約が署名された (1952.5.27.) にもかかわらず,54年下院で最終的に批准されず,実現しなかった。 58~60年ヨーロッパ議会 Council of Europeの議長をつとめ,「ヨーロッパ統合」の父といわれた。 62年政界を引退。

シューマン
Schuman, William Howard

[生]1910.8.4. ニューヨーク
[没]1992.2.15. ニューヨーク
アメリカの作曲家。ジュリアード音楽院で作曲を R.ハリスに学ぶ。コロンビア大学を経てザルツブルク音楽院に留学。 1935年ブロンクスヒルのカレッジで教え,35~45年サラ・ローレンス・カレッジで教鞭をとる。 45年ジュリアード音楽院院長,62年リンカーン・センター総長に就任。『アメリカ祝典序曲』 (1939) のほか,交響曲9曲,バレエ,室内楽などの作品がある。

シューマン
Schumann, Clara Josephine

[生]1819.9.13. ライプチヒ
[没]1896.5.20. フランクフルト
ドイツの女性ピアニスト。ローベルト・シューマンの妻。旧姓 Wieck。天才的なピアニストとして各地で輝かしい演奏活動を続け,自作のピアノ曲のほか当時の新しい作品を多く紹介,夫やブラームスの作品の優れた解釈者として知られた。

シューマン
Schumann, Elisabeth

[生]1885.6.13. メルゼブルク
[没]1952.4.23. ニューヨーク
ドイツ生れのアメリカのソプラノ歌手。ハンブルクでデビュー,ウィーンを中心に活躍したが,ナチスの手を逃れてアメリカへ渡り,1944年アメリカ国籍を得る。 W.モーツァルト,R.シュトラウス歌手として一世を風靡した。

シューマン
Schumann, Maurice

[生]1911.4.10. パリ
[没]1998.2.10. パリ
フランスの政治家。ユダヤ人の家に生れた。 1932~40年アバス通信社記者。第2次世界大戦中ユダヤ人迫害のためロンドン亡命自由フランス運動に参加した。 1945年制憲議会議員,46~49年人民共和派委員長としてフランスの復興に尽した。 51~54年外務担当閣外相,59年下院外交委員長,62年国務相,67~68年科学技術相,68~69年社会事業相などを経て 69~73年外相,73年総選挙で落選したが,74年9月上院議員に当選。アカデミー・フランセーズ会員。

シューマン
Schumann, Robert Alexander

[生]1810.6.8. ザクセンツウィッカウ
[没]1856.7.29. ボン近郊エンデニヒ
ドイツ・ロマン派の代表的作曲家の一人。法律や哲学を学び,ジャン・パウルなどの文学作品に傾倒したが,20歳のとき音楽に専心することを決意。しかし指を痛めたためピアニストを断念し,作曲と評論活動に入った。 1834年『新音楽時報』を創刊し,その論評により多くの若い作曲家を世に紹介した。 1840年クララ (→シューマン ) との結婚を機に,ピアノ以外の作曲に進み,『詩人の恋』など多数の歌曲,四つの交響曲,室内楽を手がけた。しかし,若い頃からその兆候をみせていた精神錯乱が,1850年頃からいよいよ激しくなり,1854年に精神病院に入ったまま,ついに回復することなく,1856年 46歳の若さで亡くなった。音楽と文学の新しい結びつきから生まれた標題付きピアノ作品 (→標題音楽 ) や,詩に対する深い解釈を示す美しい伴奏付き歌曲などがある。

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デジタル大辞泉の解説

シューマン(Robert Alexander Schumann)

[1810~1856]ドイツの作曲家。繊細かつ色彩豊かな和声によってドイツロマン派を代表。多くのピアノ曲・歌曲を作曲した。また、批評活動も行い、ショパンブラームスを紹介。作品に4曲の交響曲のほか、ピアノ曲「子供の情景」、連作歌曲詩人の恋」など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

シューマン

フランスの政治家。第2次大戦中にドイツ軍に捕らえられたが脱走して抵抗運動に参加。戦後は人民共和派に属し,蔵相,首相,外相(1948年―1953年)などを歴任。1950年外相時代にシューマン・プランを提唱。

シューマン

ドイツの作曲家。芸術的素養に恵まれた両親の間にツウィッカウで生まれる。早くから音楽の天分をみせる一方,文学にも熱中し,ジャン・パウルを愛読。ライプチヒ大学とハイデルベルク大学で法律を学ぶが,学業を半ばで打ち切り,のちの妻クララClaraの父F.ウィークについてピアノを本格的に学んだ。
→関連項目アイヒェンドルフウォルフ歌の本ウーラント少年の魔法の角笛スメタナチェロツウィッカウデュ・プレハンスリックラ・マルセイエーズロマン主義

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)の解説

シューマン

書物の流通業を営む一家の5人の子供の末子として生まれた。若年の頃よりやや情緒不安定なほどに繊細、かつ情熱的な気質を示したという。一時ピアニストを目指したものの指を痛めて断念し作曲家を志した。また、『音 ...続き

出典 (社)全日本ピアノ指導者協会ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

シューマン【Frederick Lewis Schuman】

1904‐81
アメリカの国際政治学者。シカゴに生まれる。シカゴ大学を卒業し,1927年母校の政治学講師(1932助教授),36年ウィリアムズ・カレッジ政治学教授となる。シューマンはナチズムの台頭を背景に,ベルサイユ体制崩壊の兆しを立法的処置によって現状維持しようとする国際政治に対して,権力的要因を重視する政治を説いた(《国際政治》1933,《大戦前夜のヨーロッパ》1939)。また,従来の欧米世界中心の国際政治に対し,ソビエトの政治実情を認識し,対ソ関係を友好的に維持することの重要性を主張した(《アメリカの対ソ政策史》1928,学位論文《ソビエトの政治》1946)。

シューマン【Robert Schuman】

1886‐1963
フランスの政治家。第2次世界大戦後のヨーロッパ統合政策の推進者として知られる。大戦前よりキリスト教民主主義系の議員として,とくに財政問題にたずさわり,大戦後の1946年ビドー内閣の蔵相,47年と48年に首相となる。48年より53年まで外相をつとめ,ヨーロッパ統合を推進する。1950年ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体の創設を提唱(シューマン・プラン),イギリスの反対にあうも,51年ヨーロッパ6ヵ国による同共同体条約を成立させる。

シューマン【Robert Schumann】

1810‐56
ドイツの作曲家。音楽におけるロマン主義の代表的存在とされる。ザクセンの中小都市ツウィッカウに書籍商を父として生まれ,ライプチヒ大学,ハイデルベルク大学で初め法律を学んだ。のちに文筆活動によりイェーナ大学から博士号も得ているシューマンは,近代の知的教養人としての作曲家のタイプを代表する存在ともいえる。その創作活動は3期に分けて考えることができる。初期は20歳代で,音楽で身を立てる決心をしたシューマンは,法律の勉強を打ち切り,ライプチヒでピアノ教師ウィークFriedrich Wieckの弟子になり,作曲や評論にも取り組む。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

シューマン【Robert Schuman】

1886~1963) フランスの政治家。第二次大戦中レジスタンスに参加。戦後は蔵相、首相、外相を務める。この間、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体( ECSC )創設を提唱するシューマン-プランを発表。

シューマン【Schumann】

〔Clara S.〕 (1819~1896) ドイツのピアノ奏者・作曲家。夫は R =シューマン。ブラームスの曲を最初に紹介、優れた演奏解釈で知られる。一九世紀に数多く現れた女性ピアノ奏者のなかでも傑出した存在。
〔Robert Alexander S.〕 (1810~1856) ドイツの作曲家。ロマン派の作曲家として、ピアノ曲・歌曲に繊細で知的な感覚の作品を残し、また評論の分野でも活躍、ショパン・ブラームスを紹介。妻クララはピアニスト。組曲「子供の情景」、歌曲集「女の愛と生涯」「詩人の恋」などのほか室内楽・交響曲など。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

367日誕生日大事典の解説

シューマン

生年月日:1904年2月22日
アメリカの国際政治学者
1981年没

シューマン

生年月日:1911年4月10日
フランスの政治家
1998年没

シューマン

生年月日:1841年12月21日
ドイツの実験物理学者
1913年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典内のシューマンの言及

【国際政治学】より

…すなわち,カーは国際政治における権力の問題を直視し,権力と道義,リアリティとユートピアとの対立を意識的にとりあげ,両者の妥協あるいは調和によって,国際問題を解決すべきであるとした。 F.L.シューマンは1920年代のアメリカに高まった国際問題への関心がもっぱら法や機関の設立にあったのに対し,ナチズムの台頭を背景におきながら,権力的要因を重視し,精神分析や社会経済的観点をとり入れながら,西欧型国際社会を人類史・文明史的に分析し,人類社会と主権国家との矛盾を指摘した(《国際政治International Politics》1933)。H.J.モーゲンソーはアメリカ国民の法律主義的・道徳主義的国際政治観に対し,権力政治に立脚した体系的な国際政治学を樹立した。…

【ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体】より

…ECSCと略称する。当時のフランス外相R.シューマンが提唱者であったため,〈シューマン・プラン〉の名でも呼ばれる。ECSCのおもな機能は二つある。…

【交響曲】より

…第7番(従来の番号付では第8番)《未完成》(1822)と第8番(同じく第7番ないし第9番)《ザ・グレート》(1828)では,トロンボーンが定着し,規模も拡大されて,後のブルックナーを思わせるような息の長い呼吸が認められる。 その他,初期ロマン派交響曲では,メンデルスゾーン(初期の弦合奏主体の13曲と,1824‐42の5曲)とシューマン(未完とスケッチのほか,1841‐51の4曲)が重要である。メンデルスゾーンは第3番《スコットランド》(1842),第4番《イタリア》(1833)をはじめ,標題音楽的な雰囲気と色彩豊かな管弦楽法を特徴とする。…

【子どもの情景】より

シューマンのピアノ曲。作品15,1838年作。…

【詩人の恋】より

ハイネの詩にR.シューマンが作曲した,ドイツ・ロマン主義を代表する連作歌曲集。1840年の春に作曲,44年にライプチヒのペータースより初版が出た。…

【謝肉祭】より

…謝肉祭には戸外での陽気な仮装行列がつきもので,この仮装行列は19世紀ロマン派の作曲家たちの想像力を刺激し,いくつもの名曲が生まれた。R.シューマンはピアノ曲《謝肉祭,4個の音符上の小さな情景》(1835)と《ウィーンの謝肉祭騒ぎ》(1840)を作曲。とくに有名な前者では,愛人の住む土地の名前と作曲者自身の姓の綴りから抽出したA,S,C,Hの文字を音名に読みかえて音楽のモティーフを作り,このモティーフから《前口上》《オイゼビウス》《フロレスタン》《ショパン》《休息》《ペリシテ人と戦うダビド同盟の行進》など21の小曲を紡ぎ出す。…

【ファウスト】より

…ゲーテの作品からいくつかのエピソードを結び合わせたもので,比類ない管弦楽技法で幻想的情景をみごとに描いている。(b)シューマンの独唱・合唱・管弦楽のための《ゲーテのファウストからの情景》(1853)。10年の歳月をかけた,序曲と3部からなる作品。…

【ブラームス】より

…同年バイオリンの大家J.ヨアヒムを知る。そして同年秋デュッセルドルフにシューマン夫妻を訪ねる。R.シューマンはブラームスの作品とピアノ演奏に深い感銘をうけ,雑誌《音楽新時報》に《新しい道》と題する評論を草して彼を世に紹介し,さらにシューマンの推薦により彼の最初期のピアノ・ソナタ,歌曲集などが出版された。…

【ロマン派音楽】より

…世紀後半には他の諸国の貢献も強まる。おもな大作曲家を挙げれば,ベートーベンとシューベルトを視野におさめながら,C.M.vonウェーバー,メンデルスゾーン,シューマン,ショパン,ベルリオーズ,リスト,R.ワーグナーらが代表的存在である。ベートーベンとシューベルトはロマン的要素を有しながら,全体としては古典派に入れられる。…

※「シューマン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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