斎藤三平(読み)さいとう さんぺい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「斎藤三平」の解説

斎藤三平 さいとう-さんぺい

?-1861 江戸時代後期の武士
陸奥(むつ)盛岡藩主の近習。江戸にでて,幕府蝦夷(えぞ)地(北海道)開拓を進言するが,はかられて閉門となる。嘉永(かえい)6年アメリカの軍艦浦賀にきたとき,老中阿部正弘に北辺警備などをうったえるが実現せず。のち自費でアメリカ人をやとって蝦夷地開拓につとめた。文久元年9月6日死去。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の斎藤三平の言及

【三平汁】より

…塩漬のニシンにダイコン,ニンジン,ネギ,ジャガイモ,こんにゃくなどを適宜とり合わせて煮込む汁料理であるが,ニシンのかわりにサケやマスを使い,また,かす汁に仕立てることも多い。松前藩の賄方(まかないかた)斎藤三平なる人物の考案になるとされるが,船場(せんば)汁など同工の料理は全国的に分布しており,この説は首肯しがたい。むしろ,有田焼の祖李参平(りさんぺい)の名をとって深めの磁器の皿を三平皿と呼びならわし,それに盛ったため,この名があるものと考えられる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」